親友!?幼なじみ!?恋人!?
「あっ晃…あの子…」
晃を肘でつっつきながら、睨んでくる彼女の存在を知らせた。
誰なのかもわからなくて、
なんで睨まれてるのかもわからなくて、
戸惑うしかない。
「あぁ、グレニス!帰ってきてたんだね」
いきなりの英語でグレニスとホームしか聞き取れなかったけど、晃は彼女を見るなり、ベンチから立ち上がって彼女の傍まで歩いていった。
晃は昔から英会話を習ってた。
今思えば留学するためだったんだね。
わたしは流暢に繰り出される英語についていけなくて、二人の会話がよくわからなかった。
けど、一つだけわかる。
グレニスと呼ばれた彼女は怒ってる。
…わたしに。