親友!?幼なじみ!?恋人!?


それを受けとって目に当てがうと、彼の匂いに包まれてるような感覚に陥って胸が苦しくなり余計に涙が溢れる。

だからちょっとだけ可愛くないこと言っちゃった。

「ぶちょ~が…はっはんかちとか…似、合わない~!」


この人はズルい。

ズルいよ。



こんなに好きにさせておいて(勝手に好きになりました)、苦しめるなんて~~!



ハンカチを目の前で握ったまま、泣き続ける。



「いいから泣き止め!」

ふと大きくて温かいものに身体を覆われるような感覚がした。


えっ!?

なに?なに?



部長?






わたしは大きな部長の胸に背中から抱きしめられていた。





< 319 / 400 >

この作品をシェア

pagetop