親友!?幼なじみ!?恋人!?
「いいの?」
はぁとため息をついてグレニスを見ると、申し訳なさそうな表情をしていたから思わず笑いが零れた。
「いいんだよ!お前が心配することじゃねーよ。安心しろよ…アイツとはなんもねーし、そういう感情持ったことないから」
安心って…
グレニスにそんなこと言ったら、期待持たせることになるじゃねーか。
グレニスにもそんな感情ないし、妹みたいな存在だし。
なにグレニスに向かって言ってんだよ!
でも、俺とは裏腹にさらに沈むグレニス。
「どうした?」
そう訊ねると、
泣きそうな表情しながら、
「まだ美波のこと忘れられない?」
って真っ直ぐ目を見ながら言ってくるもんだから、ドキッって胸が鳴った。
美波の話題にドキッってしたのか、
グレニスの表情にドキッってしたのか、
それはまだわかんかったけど、確かに胸が鳴ったんだ。