親友!?幼なじみ!?恋人!?

真っ直ぐな瞳。


いつかは別れる運命だったけど、まだ心の準備が出来てないよ‥

こんな日がいつか来る‥
そう不安に過ごした日々。

慎吾をこの手から離さなければいけない‥そう思いつめた日々。


慎吾の手を離す日――‥


まかさ…

こんなに突然だなんて。


あぁ、出発前のあの嫌な予感。
きっとこのことだったんだ。


慎吾の瞳が、本気だ、と言ってるようで、目を合わせられない。


「悪い、真琴・・・
他に好きなヤツがいるんだ」

知ってるよ。

そんなの初めから知ってるよ。

それでも傍にいたかったの…

傍にいることが幸せだから…


慎吾との楽しかった思い出が走馬灯のように思い出されて、涙が溢れた。


「知ってたよ。
慎吾がわたしを見てくれたことなんてなかったもん…」

強気でいなきゃ、保てない。

今も足がガクガクしそう‥


「俺…「言わないで!」

慎吾の言葉を遮るように言った。


頬を伝う涙を拭う。


言わなくても判る‥


美波や晃に比べたら短いつき合いだけど、それでも一緒にいた時間は長いの。


4年間…

付き合ってきたの。


慎吾の気持ちを知ってるから余計に何が言いたいか判る。


< 70 / 400 >

この作品をシェア

pagetop