親友!?幼なじみ!?恋人!?
真っ直ぐな瞳。
いつかは別れる運命だったけど、まだ心の準備が出来てないよ‥
こんな日がいつか来る‥
そう不安に過ごした日々。
慎吾をこの手から離さなければいけない‥そう思いつめた日々。
慎吾の手を離す日――‥
まかさ…
こんなに突然だなんて。
あぁ、出発前のあの嫌な予感。
きっとこのことだったんだ。
慎吾の瞳が、本気だ、と言ってるようで、目を合わせられない。
「悪い、真琴・・・
他に好きなヤツがいるんだ」
知ってるよ。
そんなの初めから知ってるよ。
それでも傍にいたかったの…
傍にいることが幸せだから…
慎吾との楽しかった思い出が走馬灯のように思い出されて、涙が溢れた。
「知ってたよ。
慎吾がわたしを見てくれたことなんてなかったもん…」
強気でいなきゃ、保てない。
今も足がガクガクしそう‥
「俺…「言わないで!」
慎吾の言葉を遮るように言った。
頬を伝う涙を拭う。
言わなくても判る‥
美波や晃に比べたら短いつき合いだけど、それでも一緒にいた時間は長いの。
4年間…
付き合ってきたの。
慎吾の気持ちを知ってるから余計に何が言いたいか判る。