この腕の中で君を想う
「いい加減にして下さい。一体おじ…あなたは何がしたいんですか?」
おじさんという言葉を寸前のところで呑み込んで
体に回された手はそのままで一番聞きたかった事を問いかける
「言っただろ?売られた喧嘩は買うって」
「だから私は…ッ」
言い返そうと顔をあげた瞬間
私のすぐ目の前に男の顔があることに気がついたが
時すでに遅し
「…んンッ」
私は目を見開いたまま
見ず知らずの男に口付けされた