この腕の中で君を想う


仕事はあるが、急ぐほどではない


あの状況だと俺が変な気を起こしそうだったから抜け出したのだ


決して女がいなくて欲求不満だった訳ではない


言い訳がましいかもしれないが


俺は理性で動く人間だ

正常な俺ならガキ相手にここまで過ぎた真似はしない

しかし、あのときの俺は酒がかなり入っていて多少なりとも酔っていた


更に追い討ちをかけるかのように


"慰めてよ"

"ねぇ…お願い"


"やっぱり…駄目…ですよね"



切羽詰まったような声と潤んだ目で見上げられて

その僅かに艶を含んだ表情に理性を削られ


瞬く間に余裕がなくなり、年甲斐もなくがっついてしまった


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