ワタシが殺した




再び彼女を見ると視線が交わり、にこりといかけられた。



「…」




─彼女は、今自分がどういう状況か分かっているのだろうか…





いつもそうだった。彼女は私と目が合うと臆する様子もなく私に笑いかけるのだ。





優しい彼女は目の前で母親を殺した私に、笑いかけるのだ。







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