溺愛ラバーズ
定食を黙々と口に運んでたから気付かなかった。





新名部長はニヤニヤと楽しそうに笑みを浮かべ、周りの社員は珍しい物を見るような目で俺を見ていた。





女が嫌いなわけでも苦手なわけでもない。





今までだって彼女はいた。




なにをそんなに驚く必要があるんだか……。





「高杉くん、相変わらずモテモテだね〜。」


「……モテませんけど?」

「ははっ、鈍感なんだ。」




いや、鈍感ではない……と思う。





「ひなのちゃんには会った?」





ひなのちゃん……ああ、妹か。





「会いましたよ。」


「気を付けてね。」


「三井さんにも言われましたよ…。」





まりあさん大好きっ子だとか。





簡単に言えば、シスコンだな。





「まりあちゃんに異常になついてるからこれから先大変だね。」





一週間後、同棲するんだが妹が付いて来たりしないよな?





まぁ、俺の事嫌ってるような態度だったからそれはないか。





睨まれたし、この男呼ばわりされたし……。





新名部長と話してた内容が今日一日で会社全体に広まってしまった。



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