幸せな結末
「えっ!?」

驚きのあまり、つい声が大きくなってしまった。

夕飯の買い物って、一也さんと2人で?

2人で買い物をするんだよね?

一緒に買い物って、新婚さんの定番だよね!?

そう思ったら、自分の頬がポーッと紅くなって行くのを感じた。

顔の筋肉がゆるんで行くのが、自分でもよくわかる。

「美羽ちゃん?」

一也さんに名前を呼ばれて、
「あっ…すぐ、荷物の整理をしてくるから!」

早口でまくし立てるように言うと、私はソファーから腰をあげた。

急いで自分の部屋へと足を向かわせた。

ああ、もう幸せ!

鼻歌を歌いながら、私は残りの荷物を全て片づけた。
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