妄想な彼女


―ガクッ



出番が終わり、舞台袖に来た円城は膝から崩れ落ちるように倒れた


「お、おいっ!」
「美緒っ!」


部員全員が美緒に駆け寄った


「美緒ぉ~…」

「杏里…大丈夫だ、から…っ」


ぜってー大丈夫じゃねぇし
ってかまた熱、上がってんじゃねぇの


円城は、はぁはぁと息を荒くしながら立ち上がる



後は、ラストシーンだけ…



「皆さんっ!頑張りましょうね」


「お、おう…」



まただ。いつも、いつでも、強いのはコイツの方で…



俺は、いや…俺達はただ見てることしかできないんだ…



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