君に恋することⅠ-未来-
「…。」



なにも言わない篤希に
あたしはこう告げた。






「距離置こ」



この言葉もその場で
浮かんだだけ。





ちょっと期待してたんだ。
“嫌”…
この一言を…期待してた。





だけど篤希は言ってくれず、
素直に受け入れてくれた。




気づいてた?
あたし必死に笑顔作ってた。
涙…我慢してた。





見て見ぬ振りした?
それとも気づいてない?



篤希の全てを知ってるつもりだった…
だけど今の篤希は…
全くわかんない。





理解できないよ。


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