君に恋することⅠ-未来-

不安の山

「篤希」
「ん?」
「そっち座ってもいい?」
「…なんで?」
「近くにいたい!」
「…そこにいろ」





篤希のそばにいきたい。
篤希に抱きつきたい。


手繋ぎたいし…
キスしたいし…
イチャイチャしたいよ。




それは駄目なこと?




叶わない夢なの?




―――数時間後..




「じゃ明日な」
「うん、おやすみ」



いつもと変わらない篤希。





それをあたしはどうして気づかなかった?
どうして見逃してた?



一切あたしに
触れてこない篤希に…。




篤希の背中…
いつもと変わらないのに…。



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