いつもおつかれのトナカイさんへ
サンタさんの家
「サンタさん!今日のおつかい行ってきました」
大きな荷物を両手に持って、
真っ赤なお鼻のトナカイさん。

それに対してサンタさんは
「遅かったな」
そう言うだけで、鏡とにらめっこ

この鏡からは、子供たちの夢が見えるのです。


トナカイさんは「すいませんでした」というと、
サンタさんの机の上にあった紙を1つとり、
ソファに座り「んーこれはむずかしいかな?」

「ん?どうしたんだ?」
「あーサンタさん。これ見てください。」

{サンタさんへ              
僕は、お母さんが帰ってきてほしいです
また、たくさん遊びたいからです
タクマより }  


「ね、むずかしいそうでしょう?」
「あぁ、」

「どうしましょう?」
「……」
サンタさんは真っ白の壁の赤い時計を見て、
「もう眠たい。また明日考えよう」

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