いちごキャラメル




「でもさ…」





「ん?」





 手にした雑誌から目を話さない。





 「みんなは、夢あるんだよ?」





  しばらくの沈黙。





 「みんながやったら燐もやるの?」





  「え?」




 今度はちゃんとぁたしの目を見て





  侑貴クンは話しだした。





 「みんなが…人を殺したら





   燐も殺すの?」





 「違うけど…」






「なら、それと同じ。





みんながじゃなくて自分が決めることだよ」





 その言葉は、どんな言葉よりも




 ぁたしの心に響いた。




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