ラビットクリニック
歯科助手の資格をとったわたしはもう、親に仕送りをしてもらうのも申し訳なくて雇ってもらえるクリニックを探していた。
ちょうど自分の住んでるマンションから1番近い歯科医院がここで、友達に教えてもらった。
でも、色々調べてみるとすごいイケメン先生がいるとのことで競争率が高いからまだ新人のわたしには無理かも知れないということもわかった。
それでもダメ元で受けようと思ったのは、多分彼がわたしのことをずっと呼び寄せていたからだろうか?なんて。
興味がゼロといえば嘘で、自分は寝坊癖もあることだから1番近いところがいいと思いながらも、彼を一目見たいという気持ちもあったんだと思う。
面接を受けにいったあの日、わたしはすっかり彼に魅せられてしまった。
何かが堕ちた音が胸の辺りから聞こえた。
あの日から彼のことが忘れられなくて、毎晩毎晩彼の綺麗な指や声を思い出して色々想像してしまった思い出がある。
数日後、採用を知らされた時は彼が選んでくれたというコトに胸がきゅんと鳴った。
わたしは彼―…この、ラビット歯科クリニックの腕の立つ歯科医であり、信じられない程沢山の女性を魅了する佐久間 吏兎(さくま りと)に恋をしてしまった。
ちょうど自分の住んでるマンションから1番近い歯科医院がここで、友達に教えてもらった。
でも、色々調べてみるとすごいイケメン先生がいるとのことで競争率が高いからまだ新人のわたしには無理かも知れないということもわかった。
それでもダメ元で受けようと思ったのは、多分彼がわたしのことをずっと呼び寄せていたからだろうか?なんて。
興味がゼロといえば嘘で、自分は寝坊癖もあることだから1番近いところがいいと思いながらも、彼を一目見たいという気持ちもあったんだと思う。
面接を受けにいったあの日、わたしはすっかり彼に魅せられてしまった。
何かが堕ちた音が胸の辺りから聞こえた。
あの日から彼のことが忘れられなくて、毎晩毎晩彼の綺麗な指や声を思い出して色々想像してしまった思い出がある。
数日後、採用を知らされた時は彼が選んでくれたというコトに胸がきゅんと鳴った。
わたしは彼―…この、ラビット歯科クリニックの腕の立つ歯科医であり、信じられない程沢山の女性を魅了する佐久間 吏兎(さくま りと)に恋をしてしまった。