君へ。

No.37



―ねぇ、

どうして病気は

大切な君を選んだの?
































「り、陸?」


「・・・ッ」


「どうした、ん?」























握られていた手に


冷たい雫が


ぽたり、ぽたり、と


落ちてくる。































「死にたく、ない・・・」


「陸・・・」


「やっぱ死にたくないよ・・・」


「・・・・」























止まること無い


君の涙は


真っ白なシーツに


痕を残した。
































「大丈夫やから・・・」


「・・・・」


「陸は、生きられるから・・・」




































透明な涙は


私の心に沁みて


乾いてはくれない...。
< 37 / 46 >

この作品をシェア

pagetop