★悪魔と妹★
「……す、すまなかったな
ついカッとなって……
恐ろしく思っただろう?」
申し訳なさそうに肩をすぼめる。
背中の羽はいつの間にか見えなくなっていた。
「いいえ、私の方こそ
お返事できなくて申し訳ありませんでした。」
騒動の原因は私にあるので申し訳なく謝ると、
アデル様のお顔に照れくさそうに微笑みが浮かぶ。
和やかな雰囲気を感じた瞬間、
「キィキィ!」
急かすような使い魔さんの声が割って入る。
アデル様が周囲を振り返り嘆息された。
「……娘。書籍を片すぞ」