はじめてのこくはく
「体験入部の時にさ、
すごい不思議な空気を出してた子がいてさ、
その子の事ずっと気になってたの。」
ぽつりぽつりと本上さんは嬉しそうに話し始めた。
「見かけた時とか
声かけるチャンス伺ってたけど何にもできなくて
半年たった、
そんな時初めて喋ることが出来た。
話してみたら
可愛くっておもしろくって
どんどん好きになった。
いつ気持ち伝えようか迷ってて、
その子の誕生日が近いことを知ったの。
だからその日に好きって言おうと決めた。なのに…」
本上さんはひとつ深呼吸をした。
「なのになんで告白してくんの?」
あーあ。
終わった。
片想いの相手にはかなわない。
諦めよう。
諦めなきゃ。
顔をあげ、本上さんを見る。