片恋
そんなにさくら先輩の事を好きだったんだ。はじめから私は俊也先輩の目には入ってなかったんだ。

また改めて悲しくなってくる。
涙が頬をつたう。

その日から私は学校へ行かなくなった。

だからと言って、遊び歩いている訳でもない。
ほぼ毎日泣いている日々。
生きている感じがしない。
何度も死のうと思って、手首にカッターをあてた。

しかし、やっぱりできない。
こんな、一回振られたぐらいで死のうと思うなんて、馬鹿みたい。

でも、それぐらいあなたが愛しいんだよ。

でも、もう届く事はないんだよね。
家まで私を送ってくれる事も。
私は、久しぶりに学校へ行く事にした。
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