戦慄の魔説
第3章…想い
しばらくしてのことだった
朝の6時…メールがきた

「ねむ…だれだよ…」

華音先輩だった

「今日、昼過ぎに会いたいのだけど予定はありますか?」

目が一気に覚める内容だった
会えると返信し支度を始めた

外は曇りで少し暑いくらいだった

12時…チャイムがなった

「私だけど」

「鍵あいてるんで入っちゃっていいですよ」

入ってもらうと清楚な感じの服を着ていてドキッとした

「星を見に行かない?」

「星ですか?いいですよ!!でもまだ時間ありますよね」

「少し歩くからちょうどいいくらい、まあ歩きましょう」

とにかくついて行くことにした

3時くらいだろうか

歩いていると一人の女の子がいた

なにか違和感が…気のせいだろうか

「華音先輩…あの子」

「左目で見てみて」

すると透けた薄い影があった

「あれ何なんですか?」

「あれは、死相見たいなもの…かわいそうだけどなにもしてあげれないわ…明日の夜にはもう…」

見るとまだ小学生になるかならないかに見える

そんなことがあっていいのか
あの子は明日死ぬのにやりたいこともできないかもしれない

「先輩!!星を見るの今度でいいですか!?」

「そうゆうと思った、どうするの?」

考えていなかった…

すると銀狼が出てきて女の子に歩いていった

「わぁ~キラキラのわんちゃん!!」

その言葉に俺と華音先輩は驚いた

その子は霊が見えるらしい

銀狼を使って話して見ることにした

「こんにちは、ひとりで何をしていたの?」

「あのね、まいの後ろに黒いのがいてね、ついてくるから走ってたの」

黒い影も見えているのか

「あっ!!でもね!明日お引っ越しするから、車でビューンって行けばきっと追いつけないよね!!車速いもん」

引っ越すのか

「先輩…やっぱ今日星見に行きましょう」

「あの子を連れて行きたいんでしょ?しょうがないわね」

笑って許してくれた
優しいとこ先輩はいいな

「まいちゃんだったかな?今日夜綺麗な場所に行こうか」

「本当!?お家わかんないでしょ?お家にわんちゃんいるからがぉ~ってなるよ」

「人の姿になるよ!また夜ね」
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