この出会いが奇跡なら-上-
「あたし、部屋戻る」
「ええ!?じゃあ私も」
「愛子まだ食べてないでしょ?いいよ、ちゃんと食べてから来なよ」
「う、ん。分かった」
「…………」
何かもう、一緒にいるのが嫌だった。
早くあの場から離れたかった。
成斗と真衣が一緒にいるとこなんて、見たくなかった。
ホントあたしって馬鹿だなあ、と心の中で何度も呟く。
真衣の恋を手伝うって言ったのもあたし。
成斗と気まずくなるきっかけを作ったのもあたし。
全部私なのに、つらい。苦しい。だなんて。
……そんなの、わがまますぎる。