この出会いが奇跡なら-上-
「もう、あたし帰るよ?」
「ん、じゃあ送ってく」
「…え、いいって。自宅謹慎じゃん!バレたらどうすんの」
「別に大丈夫だろ」
「大丈夫なわけな…っ」
目の前には、成斗の鞄。
「うわ、…危ね…っ」
その瞬間、こけそうになったあたしを、トスっと成斗が受け止めてくれた。
「あ、ありが…」
「え?」
「きゃーー!ちょっどこ触ってんのよ!」
「は?意味分かんねぇ事言ってんじゃねぇよ。俺が受け止めた手の位置が丁度お前の胸だっただけだろ」
「そ、そんな事スラスラ言わないで!」