*エトセトラ*
「純ちゃんお待たせ!」

座ってから10分もしないうち、モカ先生はやってきた。

いつものカジュアルな雰囲気とは違って、今日はミニスカートで可愛い格好だ。黒崎先輩と一緒だからかな?


でも、その肝心の黒崎先輩がいない…


「モカ先生1人?黒崎先輩は?」

「ごめんね!和泉君もさっき講義が終わったみたいだから、これから来るって」


聞いてみると、モカ先生は今日お休みだったらしく、家から直接ここに来たらしい。

腕時計を見ながら、「もう少しで着くんじゃないかな?」とモカ先生が呟いていた。


もうすぐ来るんだ!!

いざ、その時が近づいてると思うと、急に心臓が騒ぎ出した。


「どうしようモカ先生!緊張してきた!」

「大丈夫だよ~」

ニコニコと笑いながら向かいに座ったモカ先生に、情けない表情を向けた。
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