*エトセトラ*
「そんなムダな心配なんてしないで、みんなで行こうよ!」

「ムダとはなんだよ。絶対行かねえから」

「えぇー…」

こうなってしまったら、和泉君を説得するのは難しい。

相当ガンコなことは分かってる。


「……じゃあ、麻美たちと3人で行ってきてもいい?」

「ダメだ」

「えぇー…」

頑なに首を縦に振らない和泉君。もう聞く耳も持たないといった感じで、そっぽを向いている。


これはもうムリそうだ…。海、行きたかったのになぁ…。

しょぼん、と肩を落とした。


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