さぁ、跪いて快楽を乞え!
「着きましたよ。嗚呼、ちょうど今、授業が始まったところのようですね」

「お前、わざと授業が始まった後に着くようにしただろ」

「とんでもない」

「……いつも通りに来てたら、授業が始まる5分前には着いてるはずだろっ!?」

「別に良いじゃないですか……さ、クラスメイトの注目を一斉に浴びてきなさい」

「お前……っ!」

俺に対して嫌がらせ以外のことはしないんだな!

という言葉を言おうとしたが、その前に橘は外へ出て、薫が乗っている座席のドアを開けた。

「どうぞ、いってらっしゃいませ」

そして一礼。

そんな橘を一瞥し、舌打ちをして、車の外に出る薫と、それを見送る橘。

「やれやれ……」

今日の夜御飯は、ご主人様が10番目にくらいに好きな料理を出しておきますか……。
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