さぁ、跪いて快楽を乞え!
「もう少しこっち来てよ。寒い」

「だったら自分の部屋で寝れば良いでしょう」

「嫌だ」

「全く……」

あれから暫く口論での攻防が続いたが、このまま薫を起こしておくと風邪が悪化しそうなので、私は結局、わざわざワックスを落とし部屋着に着替えて薫と共にベッドの中に居た。勿論、眼鏡は掛けたままだ。そして、まだ昼の2時なのですが。

「近いです」

向き合って寝ているため、顔が物凄く近くにある。いくらなんでも近すぎないでしょうか?

「寒いんだもん」

「だからあれほど自分の部屋で寝ろ、と言ったでしょう。後ろ向きますね。こんな時間では私は寝れそうにありませんし、本を読みたいので」

と、薫の了承を得る前に薫に背中を向け、ナイトテーブルの上の本の一番上の本を取り、読みかけのページを開く。
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