さぁ、跪いて快楽を乞え!
「喉、痛くないですか?」

「ん゙ンっ……痛い……」

「はぁ……」

あの、薫が……馬鹿で間抜けで阿呆な薫が……熱を出しました。

「……馬鹿は風邪を引かない、と聞いていましたが?」

前代未聞じゃないですか。
あれが本当なら、なぜ、あの薫が熱を出すのです?

「風邪なんかひいてない……馬鹿じゃない……」

熱を出しているために弱っているのか、薫の反応が面白くない。

「全く、仕方ありませんね……」

弱った薫を見て、看病してあげることにした。
私が執事兼世話係なわけですから、熱を出した薫を放っておくわけにはいかないでしょう。

全く……面倒くさいことさせやがって……。
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