意地悪王子と天然彼女




…あっ……そうだった。

…あたしさっきまで海の事無視してたんだった。

ちゃんと謝らなくちゃ。



『…忘れてないよ…。ごめんね…さっきは……。無視してて…。』



「全然平気。俺の方こそごめんな…。…その…バカとか言って…。」



そう優しく笑って言ってくれる海。



『…うん…もう大丈夫だよ…。』



その時、かすかに海がニヤッと笑った気がした。

なわけないか…


あたしは勘違いだと思い流そうとしたが、




「……でも俺かなり傷ついたしなー…。
…あっそうだ!美亜が一つ俺の言う事聞いてくれたら許してやるよ♪」



勘違いではなかった……。


ってか超俺様!

なんで最後命令形??

でも許してもらわないとこれからあたし大変な事になりそうだし…



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