王国ファンタジア【氷眼の民】―ドラゴン討伐編―

諭すようにレインは続ける。


「大事なモノを守るためには覚悟が必要だ。二者択一に遭遇したら、自分が守りたい方を選べばいい。それがきっと正しい答えだ」


命を狙われているこの状況に似つかわしい言葉。


レインは全てわかっている。


ユリエスが王位継承権など欲していないこと。本気でレインの命を狙ってなどいないこと。大いなる目的のこと―――




「さよなら、レイン」


大粒の涙が頬を伝う。


少年は屈託のない笑みを向けると、静かにその瞳を閉じた。






「さよなら、ユリ」










王国ファンタジア【氷眼の民】―完―
< 203 / 209 >

この作品をシェア

pagetop