love catcher
「玲!!」




大きな声で呼んでも周りが見えてない玲には聞こえてなくて、荒れ狂う




「玲!!」




既に倒れているヤツに向けた玲の拳を寸止めで止めて玲の真ん前に行く




玲は私を見て冷え切った瞳がいつもの瞳に戻った





「どしたん?」




出来るだけ柔らかく聞く




『……』





未だ私の手のひらで抑えている玲の拳には一杯の力が入っていて腕が痛くなってきた




「なぁ、どしたん?玲いっつもこんなことせえへんやん」




『……何もないで!!』




少し溜めてからいつものように笑って言うて拳をおろした




違う…作った笑顔や




なぁ玲




ウチが自意識過剰なだけかもしれへんけどウチの所為なん?





「玲!!ウチの所為?」



既に廊下を歩き始めた玲に言う




玲は一瞬悲しそうな顔をした




でもすぐまた作った笑顔に戻した




『ちゃうで!!』




そう言ってまた歩き始めた




ウチはその後後輩と、玲にやられたヤツを隼人の弁当が入った鞄を持って保健室に連れて行くことしか出来んかった



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