Color
コバルトブルー 〜凜side〜
彼が死んで一ヶ月が経とうとしている。



涙も枯れ果てたとはこういうことをいうのか。

感情、という言葉を忘れたみたいに、何も感じず、ただ毎日が過ぎていった。



そして、あっという間に1ヶ月が経った。
そして、ふと気付くと今日もこの場所にいる。


−BAR TOMATO。



葬儀の帰り、家にかえりたくなくて街をブラブラしていた(正確にはフラフラだったかもしれない)所にたまたまあったバーだ。



お酒なんて付き合い程度にしか飲めないのに、あの時なぜこの店に入ったのか、自分でもわからない。

けれど、おかげで一ヶ月経った今でも私はこうして生きていられている気がする。




−この場所とこのマスターのおかげで。

< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop