たった一人の親友へ
今日は第一志望の大学受験日。


とうとう来てしまった…

やり残したことはないけど、それでも緊張してしまうのは仕方ない



朝隆也から電話があった


「落ち着いて頑張れよ!」って一言。


この数カ月。
隆也はあたしのために自分の時間を削ってまであたしに尽くしてくれた


隆也のためにも頑張らなくちゃ




ポケットの中にあるお守りにそっと触れる


翔がくれた大切なお守り


これがあるんだもん


大丈夫だよね?




試験が始まる


震える手を必死に止め


あたしは鉛筆を握りしめた


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