泪の花。

浮気?

慌ただしかった夏が終わり、まだ暑さが残る9月後半。




暑いなぁと、思いながら授業が終わったチャイムの音を聞いていた。


まだ先生が教室を出ないうちに扉が勢いよく開いて…


朔來が私に泣きながらつかみかかった。



「春ちゃんの…ケータイにね、女の子の名前の着信があったの!!私の知らないぃ…女の子ぉ…」


と言い朔來は泣きくずれ私にすがりつく。



どうせ得意の勘違いだろうと思いながら



『あんたも彼氏のケータイなんか見るからでしょ』



「初美ちゃんだって彼氏出来たら絶対見るわよ!!」



と言いながら号泣。


私は見ない。



って反論しようと思った時


「えー初美はしないよ。」



と…またしても、知らない間に私の背後にいたアイツに言われてしまった。


ていうか、今まで授業だった筈だろあんたら?


なんて疑問を覚えながら、不機嫌そうにアイツを見ると



「自分から傷付くような事なんて初美には出来ないだろ?」


と涼しい顔して言ってのけた…


朔來が、海斗!!なんて事言うのよ!!と泣いていた事も忘れて、怒鳴っている。
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