らぶきゅん






「もー、ほらーっ!洵介がいつも冷たくするからだよー!?」


勇斗がキャンディの棒を俺に突き出してきた。


「そ、それは昨日今日始まったことじゃねーだろ?」


勇斗の手からキャンディの棒を奪い取り、ゴミ箱へ投げた。


「あーっ、あれ『アタリ』の棒なのにぃっ!!洵介のバカっ」


勇斗は半泣きしながらゴミ箱へ向かった。



「……にしてもどーしたんだろな。真柚ちゃん」


大和が欠伸をしながら言った。


「さーあ。他の奴でも見つけたんじゃねーの?」


「それはないだろ?あんだけお前Loveなんだから」


「Loveって……そんな大人な単語とか言うなっ」


「お前こんな単語でも照れるわけ?大人な単語って何だよ。ったく本当シャイだなー」


大和が笑う。






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