らぶきゅん






────…


「よし、ここでいいかなっ」


竹田くんがそう言ったのは、教室から少し離れた廊下だった。


「うーん。竹田くん、愛の告白にしてはイマイチなところじゃない?ココって」


「へっ?」


「あ゙っ!!」


しまった。思ってたこと口に出しちゃったよ。竹田くんがせっかくあたしに告白をしようとしてるのに……


「ごめんねっ。今の気にしないで!!さ、話をしてっ」


どんなに笑っても…竹田くんは目をぱちくりさせている。……しまったな、あたし。そう思っていた時だった。


「あの、勘違いしてるみたいだから言うけど、満川さんに告白しないよ?」


……今なんと?


「前言ったよね?好きとかじゃないし……」






< 263 / 308 >

この作品をシェア

pagetop