∴ 真実 ∴
もう9月だから
本当は受験勉強に必死になっている
はずなのに、
高校に行かない結衣は
アイドル雑誌を読むくらいの
余裕がある。
「え?どの人?」
そう言ってそのアイドルを
見てみると、
まさに美少年ですって
感じの男の子だった。
「...私は苦手...かな?」
私はアイドルって感じの
アイドルはあんまり好き
ではなかった。
...というか私には
すでに好きなアイドルの子が
いるんだ。