キャンディ



その頃……


女子ばっかりの入口で
戸惑いを隠せない男が1人立っていた。



「はっ?ここ女子校?」


俺は思わずそう 言葉を口にした。


何故かよく分からない状況のため、悠夜に電話をかけた。



「おい、悠夜?」

『ふぁあ。ん。何?あっ!てかお前、本当は寝坊したとか?』


はっ?こいつ、何言ってやがるんだ?寝坊はお前だろ!と思いながらも

「お前今どこだよ?」

っと聞いた。


『普通に入口だけど?お前バカじゃね?クッハッハッ』


くそっ!何で笑ってやがる

「何かさ、女いっぱいいねー?」

『女の子?あぁっ!お前入口ちげぇよ。その入口出て壁にそって歩けっ。後、時間やべぇから急げよ?』

「あぁ、分かった。」


時間を確認すると、


まじかよ…後10分しかねぇ。

入学式は10時なのに、今9時50分とか…まじねぇ


俺はどこまでも続く壁を頼りに走った。


途中でチビとデカの女に会ったけど、どうでもいい。



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