僕は君のもの
プロローグ



ポカポカとした日差しの気持ちいい昼下がり。


ついついウトウトしちゃう。


しょうがない、しょうがない、なんて笑いながら自分のお腹を撫でる。



前よりもずっと大きくなったお腹に目を細める。




愛しの旦那様は今日も朝早くからお仕事。


彼が毎日の早起きにも文句を言わず、むしろ少し楽しそうに仕事に出かけて行くのはきっとこの子のおかげだ。



ーピンポーン…



夢と現実の間をさまよう。



ーピーンポーン…



誰だろう…?



ーピ!ピ!ピ!ピーーーーンポーーーーーーン!!





「内野さーん!!」




ガンガンとドアをノック…というか叩く?いや、殴る音と共に響く女の人の怒鳴り声。




「はいはーい!!」



聞き覚えのある声音。一気に目が覚める。



少し手狭な2DKのアパート。最高な愛の巣。




幸せいっっぱいの笑みでその扉を開けた。






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