僕は君のもの
しかも想定外って…。
「直ちゃんにとって…、美紀ってなに?」
溢れそうになる涙をこらえながら直ちゃんを見据えた。
思いっきり奥歯を噛みしめる。
すっごくこわいよ。
できるなら答えなんて聞きたくない。
今日のことはなかったことにして、お酒のせいとかにしちゃって、今まで通りの関係にしたい。
でも逃げちゃダメだよね。
こういうことはハッキリさせないといけない!…と思う。
今度は直ちゃんも美紀の目を見てくれた。
直ちゃんはなぜか一瞬、泣きそうな顔をした。
そしてその口が何か言おうと開かれる。