秘密の★オトナのお勉強③
つまり。
この貞永家は、隼人さんの家出先として利用されていたという事で…。
「今すぐ帰れ」
「何や光輝。相変わらず冷たいなぁ。優しいのはあゆとちいちゃんの前だけやんな」
「当たり前だろ」
お父さんが隼人さんの背中を押して、ズルズルと玄関先まで連れて行く。
何だか威厳の無い関西弁で反論する隼人さんと、それを強引に封じるお父さんのやり取りを、あたしとお母さんは笑って観ているしかなかった。
「あの二人、なんだかんだで仲良いでしょ?」
「お父さん、あたし達の前でキャラ変わり過ぎ…」
「まぁ楽しいからいいわよ。ね、ちい?」
此処で、お父さんとお母さん、隼人さんや猛さんと触れ合う事が出来るのは、あと少ししかない。
そう思うと、チクンと胸が痛んだ。
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