秘密の★オトナのお勉強②
「そんなんじゃ、ラブクッキングで笑い者になるわよ!?」
「別に、俺は構わな―――」
「それじゃダメ!絶対にダメ!!ハリウッドにも進出した人気俳優が、そんな事言ったら許さないから!」
やる気が感じられない貞永を一人置いて、あたしは再びおたまを振り回す。
危うくおたまのビンタを喰らいそうになった貞永は、ため息をつきながら、調理を再開させた。
―――菊池が、あたし達の元に現われてからの二週間。
その日から、あたしは貞永に、色々な料理のレシピを叩き込んでいるのだ。
定番のお味噌汁から、パスタまで、貞永に教えたレシピは様々。
そして今日は、これまた定番のオムライスを教えている。
「こんな感じでいいか?」
そう呟きながら、華麗にフライ返しでオムライスをひっくり返す貞永は、一体何者?
みじん切りしか出来ないんじゃなかったっけ?
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