秘密の★オトナのお勉強②



でも、よく思い出してみると、最初の貞永の腕前は、…超が付くほど酷かった。


本人の言う通り、確かにみじん切りは上手かった。


だけど…他の調理作業は、ハッキリ言って、他人には見せられないくらいに残酷で。



そんな料理センスゼロの貞永が、華麗にフライ返しを使っている。


しかも、とても美味しそうなニオイまで漂ってきて。




「…貞永」



「何?」



「成長したね…。最初の頃とは大違いだよ…」



「当たり前だろ。俺は理解力あるし、要領もいいんだよ」




そう意地悪そうにニッと笑った貞永は、出来立てのオムライスを、綺麗にお皿に盛り付けた。


…理解力と要領。

確かに、そうかもしれない。




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