愛しい君へ
出逢い


あたしは永山梨李(ナガヤマリリ)。
普通の高校1年生。
まあ恋多き高1かな。
ほら、やっぱ青春感じたいじゃん?
もう高2になるヶド。
今もう3月だし。

そんな中、あたしと出逢ったのは
石橋龍哉(イシバシタツヤ)。
あたしの友達、安藤実美(アンドウミミ)が
あたしに紹介した。
「ぇっと・・・。永山梨李です・・・」
「初めまして」
冷たく放たれた一言。
「よろしく・・・」
「・・・」
次は無口かあい!!
え、何この人?誰ですか?
石橋君ですね。
って誰に言ってんだ、あたし。
「まあ・・・梨李、ァド交換しとき?」
実美が言う。
「あ、ぅん。石橋君、ぃぃ?」
「・・・ん」
1枚の紙を渡された。
中を見たらァドが書いてあった。
あ、あたしから送れと?
「あ・・・ぁりがと・・・」
「ん」
返事短ッ。
「ぁ、授業あるから教室戻るね。またね」
実美に引っ張られて教室へ戻された。
「どぅ!?石橋君良くない!?」
「普通。てか並だね」
あたしは髪を巻きながら答える。
「ぇ-!?なんで!?」
「無口すぎ」
「そこがクールぢゃん!?」
「あたしパス。実美に譲るわ」
「言ったね?」
「ぅん」
「いっつもそう言って譲ってくんないもん-!」
「まあね。 あ、枝毛」


この時気付いてなかった。

あたしと龍哉の物語。



< 2 / 150 >

この作品をシェア

pagetop