番外編
夜も更け、明日の朝出発する事となる。

男は小屋の外で夜空を見上げる。

自身の状況が変わっていく事を信じられなかった。

この仕事で一人死ぬ事が、自身の結末だと思っていたからだ。

男の姉は奔放で親の言う事も聞こうとせず、旅に出たまま帰ってこない。

親の望みを叶えられるのは、男しかいなかった。

貴族といえど、どこの馬かも分からぬ女と結婚させるとは思ってはいない。

しかし、龍姫との約束を反故にする気もなかった。

男は女にも興味があったからだ。
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