流れ星
Chapter:1 夏の下のアルバム
真夏の空の下で、私は家の花屋の当番をしていた。いつもみたく、お客が来て、私に呼びかける。そして、振り返る。
「よぅ。吉田」
柔らかく笑顔を作る。
「...高野」
彼は高野俊幸。中学からの友人。長身で顔もいい。高校に上がる前に、引っ越して行ったのだ。メールや電話でしかなかった、彼の声が近い。
「久し振りっ!! 就職したの、こっちでさ。昨日帰って来たんだ」
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