イケ男は悪魔男!? ―乙女と悪魔の甘い恋物語―
好きになってはいけない。
「ちょっと屋上行かない?やっぱ近くの
裏庭行こ?相談したいことがあって・・・。」
美奈子の顔が少し赤い。
なぜかは大体予想がつく。
誰もいないことを確認して美奈子は耳元で
こう言った。
「好きな人出来た。」
やっぱり。あまり驚かなかった。
「それが同じクラスの・・・・・・」
美奈子は少しニヤけた。
「同じクラスの高口ナツ君。」
ふぅ~ん。あいつか・・・。あいつ!?
あの入試トップ野郎!?
あれは絶対大人気っしょ。
「でヒロ、協力してくれないって思って・・・。
いいかな?」
「別にいいよ。応援する。」
そうは言ったけど、
内心美奈子を応援できない。
あいつはなんかやな感じがする。
その日から
『美奈子頑張れ告白大作戦!!』
(美奈子が勝手に考えた作戦)
が始まった。