みつめていた。

クスッ


「圭、あたしも今から幸せを掴むよ?」



なんとなく同窓会が楽しみになってきた。



ピーンポーン



「は―い」


ガチャ



「よぉ―」


目の前には愛しい人。



「信・・・あの日の答え今言っていい?」


「ハァっ!?今っ!待てっ!?心の準備がっ」



あの日から5年・・・。



なん度も泣いた。


なん度も自分の答えに後悔した。



でも、あの日


あの答えを出したから


この人に出会えた。




「ノブ―!あたしの残りの人生、一緒に歩いて――!」


言った瞬間、信に抱きついた。



「えっ!?じゃあ・・・」


「あたしと結婚して下さい」


「よっしゃっ―――!

ぜって―、幸せにするから」


信はあたしを強く抱きしめた。




「うんっ」


圭・・・今度はあたしが真っ白なウエディングドレスを着て、

この愛しい人の隣りで笑っている


幸せなあたしの写真を送るね。





その前に同窓会で会えるかな・・・?






圭・・・あなたに会えたら笑って言うよ。








『おめでとう』ってね。








―END―



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