ありったけの愛を込めて



先生からテストを受け取って急いで自分の席に戻った


恐いー恐すぎるー

また60点台だったらどうしよう


約束はもう無理だろうし

絶対先生怒るよなぁ
いっぱい教えてもらってたもん


もう呆れられそうだし……


あたしはこのテスト良い点取って先生の笑顔が見たい


考えれば考えるほどテストの点を見る勇気がなくなってきた



もうこのまま見ないでおこうかな……






そう思った瞬間あたしの目の前からテストがなくなった


「みーやうちっお前何点?」


「中沢!まだ見てないの!返してよ」



こいつは中沢 慎

中学3年間同じクラスで
それなりに仲は良い
ちなみに同じ塾



「何で見てねぇんだよ。俺が見てやろーか?」









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