On The Wind
たぶん、秋元先輩は雪乃の気持ちに気付いているだろうけど。
雪乃から、もう一度気持ちを伝えるって私に言ってくるまで、
雪乃を見守ろうと思う。
そんなことを考えていると、
雪乃の目線の先から、秋元先輩が先ほどオーダーしたものを
トレーに乗っけて持ってきた。
「はい、おまちどうさま」
さっきまではいつも通りの制服だったのに、
いつ間にか、どこかの執事のような格好へ変身していた。
「やばいんですけど、先輩・・」
口元を手で覆いながら、落ち着きを取り戻した頬をまた赤らめる。
周りにも目をやると、マンガの世界かここは、
という具合に女子が秋元先輩を見ながら目をハートに変えている。
「はは、ありがと」
その照れた表情も、雪乃をはじめとした女子のキュンポイントを射止めた。