大空の唄


思い出と感傷に浸っているうちに
卒業式は退場を残すのみになっていた


退場する卒業生に拍手を送る


あたしは無意識に先輩を探していた


未練があるわけではないけど
先輩を嫌いになったわけでもない


むしろ大好き…憧れって意味で…


見つけた先輩とバッチリ目が合う


あたしは気まずくなって
目を反らそうとしたけど


反らせなかった


先輩が笑って手に持った
卒業証書の入った筒を上げてくれたから…


あたしも拍手をしながら微笑んだ


先輩のばーか


あたし今、泣きそうだよ…


< 177 / 378 >

この作品をシェア

pagetop